dpi(dots per inch)とは、1インチの幅の中にどれだけデジタルデータのドットを表現できるかを表しています。
デジタルカメラなどで表現されている「画素数」と同様のものです。
dpiが高いほど、写真の細部が詳細にデジタル化されます。
・300dpi(フィルムは1200dpi)1500×1000ピクセル 150万画素
・600dpi(フィルムは2400dpi)3000×2000ピクセル 600万画素
よって、300dpiと600dpiでは1インチ四方(1inch × 1inch)内の画素数に4倍の差があります。
では、実際にデジタル化した後の楽しみ方にどういう影響があるのかというと、、、
写真を映し出すディスプレイ画面の仕様や、プリントする紙の『大きさ』によります。
デジタル化した写真を拡大し続けると、ある大きさ以上からカクカクして見えてしまいます。
普通に表現するのに必要なデータ量が足りなくなってしまうからです。
1つの目安は”普通に見たいか?”どうかです。
◯普通にテレビやパソコンで見る、現物と同じサイズでプリントする⇒300dpi
例えば、一番普及しているL版サイズの写真をデジタル化したデータを、
再度L版サイズでプリントする場合は、300dpiで充分な場合がほとんどです。
また数年前まで主流だった、HD(1280×1024ピクセル)と言われる
規格のテレビで見る場合も300dpiで充分です。パソコンはほとんどが300dpiで充分に楽しめます。
特別なことはせずに普通に楽しめれば充分という方には、300dpiをオススメします。
(より綺麗にするのは、色補正をした方が見た目の変化を実感することができます)
一般的なパソコンやテレビで閲覧したり、L版プリントしたぐらいでは、
300dpiと600dpiの差が目に見えて違う、といった確認は出来ません。
◯フルHDテレビ、Retinaディスプレイ、現物サイズより大きくプリントしたい⇒600dpi
次に、大型テレビ(この3年ぐらいで普及したフルHD(1920×1280)テレビなど)や、
apple社などが販売しているRetinaディスプレイ搭載(最大2880×1800ピクセルあります)のパソコンモニターで綺麗に見たい方は、600dpiをオススメします。
また、フォトブック製本したい、現物より大きくプリントしたい場合なども
600dpiの方がデータ量が多く、綺麗に印刷頂けます。
テレビやパソコンの種類、フォトブックやスライドショー制作など
利用シーンに応じてオススメのdpiが異なりますので、以下にまとめさせて頂きます。
1)テレビ、パソコンなどで見る場合
通常のテレビ、パソコンで閲覧する場合、300dpiで十分な画質となります。
フルHDのテレビ、iPadなど、高解像度の端末をご利用の場合は
600dpiのデータがよりキレイにご覧いただけます。
2) フォトブック、写真プリントにご利用される場合
写真原本と同じ大きさ(L版等)で印刷する場合、300dpiで現物レベルの印刷が可能です。
原本以上に引き伸ばしてフォトブックをレイアウト、印刷する場合。
キレイに仕上げるためには600dpiが必要となります。
3) スライドショー制作にご利用される場合
通常のテレビ、プロジェクタで閲覧する場合、300dpiで十分な画質となります。
結婚式用など、大型テレビ、モニターでキレイに上映したい場合、
写真を引き伸ばしてムービー編集したい場合には600dpiが必要となります。
上記とは別に、なにしろ思い出はなるべく綺麗に、出来るだけ高い品質で保存したい。
といった方は、600dpiのプランをお薦めします。
dpiの数値が高いほど、写真の細部が詳細にデジタル化されます。
デジタル化したデータをお楽しみいただく用途に応じて、
解像度をお選びいただくことをお勧めしています。
どちらが良いかお迷いの場合は、カスタマーサポートへお気軽にご相談ください。